フォンターナダンススタジオで
日常的にレッスンをしていると、
生徒さんからよくご相談をいただきます。
膝を伸ばして踊っているのに、
どうしても体がぐらついてしまうんです……
ダンスの基本として「膝を伸ばす」というのは
よく耳にするアドバイスですよね。
でも実は、
ひざを伸ばし切ろうとするほど身体が固まり、
バランスは崩れやすくなる
ということが起こってしまいます。
今回は、日頃のレッスンで生徒さんの変化を
見てきた経験と、ダンサーとして身体の仕組みを
研究してきた視点から、
「なぜ膝を緩めると劇的に踊りやすくなるのか」
をお話ししたいと思います。
海外ダンサーの「ピンと伸びた膝」
海外のダンサーの映像を見ると、
足元がまっすぐ伸びていますよね。
あのシルエットに憧れて「自分も!」と
膝をピンと伸ばしたくなる気持ちは、
誰もが一度は感じることです。
ただ、骨格の傾向として、海外のダンサーは
後方に反るようなつき方(反り膝や過伸展)
の方が多く見られます。
(解剖学やトレーナーの分野でも、
この骨格の違いはよく指摘されています)
リラックスして立っただけでも、
「綺麗に伸ばされている」
ように見えてしまいます。
これを真似して、
膝を「これでもか!」と伸ばして
踊ってしまうとどうなるでしょうか?
人間の膝は、伸ばし切ってしまうと
カチッと鍵がかかったようにロックされる
仕組みになっています。
海外ダンサーがしなやかに使っている状態と、
力でピンと伸ばしてロックした状態では、
見た目は似ていても中の状態がまったく別物
になってしまうのです。
身体を支える足裏はわずか20cm
人間の足の裏は、片足で約20cmちょっと。
その小さな2つの土台の上に、
何重kgもある身体(超高層マンション)
が乗っています。
もし超高層マンションの柱や土台が、
固い一本の棒だったらどうなるでしょうか?
床からの振動や揺れに耐えられず、
一気に上の階(頭や上体)までダイレクトに
伝わってしまいますよね。
ダンスの場合にはその揺れを感じて、
「私はバランス感覚が悪いんだ…」と思い、
さらに倒れないように力で膝を固めてしまう、
という循環になってしまう方が多いです。
膝や股関節がしなやかに動いて
揺れを逃がせると、バランスも改善します。
「1cmだけ膝の力を抜く」魔法
スタジオでのレッスン中、
ぐらつきに悩む生徒さんにはよく、
1cmだけ膝の力を抜いて、
少し緩めてみてください
とお伝えしています。
緩めていいのですか!?
と驚かれますが、実際に踊ってみると、
「足の裏が、床にフィットする」
「移動しても上体が揺れなくなった」
「上半身が動かせるようになった」
と実感していただけます。
「膝を伸ばす」というのは、決して
「関節を固めてロックしてください」
ということではありません。
動かせるだけのゆるみがある状態が
バランスよく動ける状態です。
信じられないかもしれませんが…
最初は少し勇気がいるかもしれませんが、
やってみると驚くほど足元が安定し、
踊りが滑らかになっていきます。
フォンターナダンススタジオでは、
他にもこのような「よくあること」を
丁寧に解説しながらレッスンに
取り組んでおります。
ぜひ次回の練習で「1cmの緩み」
を試してみてくださいね!
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【 Fontana Dance Studio 】
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